今回は、イ・ジョンウォンが超悪役に扮して韓国の話題をさらった、1999年作品”青春の罠”について、触れてみたいと思います。
こちらは、タイトルで登場する主人公ふたりのジャケット。
この表情を見ただけでも、このドラマの壮絶なドロドロ感が伝わってくるはずです・・
脚本は、”韓国の橋田 壽賀子”と言われる、超売れっ子女流作家キム・スヒョン。
この作品は、この作家が織り成すセリフのマジックを筆頭に、イ・ジョンウォン・・そして引退した韓国の名女優シム・ウナほか4人の演技派俳優の壮絶な戦いが見所です。
ではそんな物語の簡単なあらすじを紹介して参りたいと思います。
貧しい田舎の家庭で生まれ育った主人公カン・ドンウ(=イ・ジョンウォン)。
そんな彼は、韓国の一流商船会社に見事パスし、会長秘書を務める慎ましやかな女性ユンヒ(=シム・ウナ)と知り合い、恋に堕ちます。その後ドンウの兵役中に、彼と会社に内密のまま、ユンヒは密かに子供を設けてしまいます。
そんなある日、社内のパーティーで、偶然オーナー令嬢のヨンジュから誘惑されてしまったドンウ・・
目の前に出生の近道が果てしなく広がったドンウ。
そしてヨンジュを利用し、貧しい実家の援助をしようともくろむ彼・・・
切り捨てられていくユンヒは、彼の野望のためにあきらめようとするが、ある日かけがえのないひとり娘の死に直面し、誠意を見せなかった彼のおかげで、復讐の女と変貌していきます。
そんな復讐の牙を向けるユンヒは、ある日同じ会社のオーナー子息ヨングクからプロポーズを受けることに・・
ストーリーだけ聞いてしまうと、ごくありきたりの4角関係のように思いがちですが、ここからの展開があまりにも壮絶なので、見応え充分なのです。
女をゴミくずの様に捨ててしまう超悪役のジゴロに扮したイ・ジョンウォンは、あまりにも格好良過ぎです!
当時人気絶頂にいたイ・ジョンウォンは、自らの芸域を広げる事を第一に考えたがゆえに、韓国中を敵に回してしまったというエピソードがついたほど、当時このドラマは話題に上りました。視聴率57%という脅威の記録を残したことにも如実に現れています。
この役があまりにもハマったがゆえに、その後皮肉なことに彼には、不倫役・悪役のオファーが立て続けに入って来てしまいました。
プライベートの本人は、家族を大切にする良き夫なのですが、悪役を演じた回数は、とうとう10回に迫る勢いです。最近は良い人役も徐々に復活してきてますので、興味のある方は、ぜひ彼の作品を視聴してみてください・・
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# by nicebottoms | 2008-08-09 09:54 | P.29 青春の罠